私は、お客様から『早く答えろ』『冷たい対応だな』『ほかの人と代われ』と言われて心が折れたことが何度もありました。
対応が上手い人をうらやましく感じて嫉妬したことも・・・。
コールセンターには、毎日たくさんのお客様から電話がかかってきます。
お客様から『ありがとう』『よくわかった』『電話してよかった』と褒められるとうれしいですね。
私は、今年でコールセンターのお仕事を始めて18年目になる現役の責任者です。
記事では、これまでの長い経験をもとに、
・対応の上手い人の特徴
・上手くなるためのコツや方法をご紹介します。
多くのノウハウや考え方があるので、参考程度に読んでいただければ嬉しく思います。
対応が上手い人の特徴9選
それでは、具体的に筆者の18年の経験をもとに、電話対応が上手な人の特徴を9つにまとめてご紹介していきます。
1・オープニングの笑声(えごえ)が魅力的
お客様とのファーストコンタクト(第一声)は笑声(えごえ)が基本です。
笑声は、お客様に明るい印象や好感を与えます。
暗く元気のない声は、与える印象も悪く、不愉快な気分にさせます。
お客様対応が上手いオペレーターは、自然な笑声で対応をしています。
笑声(えごえ)とは・・・コールセンター関連の造語です。
- 口角を上げて、相手(お客様)が目の前にいると想像して笑顔で話すこと。
- 明るい表情で話すと、電話越しでも明るい印象が相手に伝わります。
笑声と笑い声とは違います。
詳しくは体験談|コールセンターで笑声はOKでも笑い声はNG!クレームになるで紹介しています。
2・聴く姿勢ができている 寄り添った気持ちで対応している
電話を架けてくる人が、話しが得意とは限りません。
実際かけてくる多くの方が、不安をもっています。
<例えば>
- 話しが通じるだろうか?
- 理解してくれるか?
- 説明するのが苦手だ
対応が上手いオペレーターは、真剣に親身になって、寄り添った対応を意識しています。
誠実さは、電話でもお客様に伝わります。
結果的に『電話してよかった』とお客様は、満足されます。
3・質問内容の復唱が自然で丁寧
お客様から質問された内容を確認するには、丁寧な復唱が大切です。
質問された内容をあいまいに理解すると、間違った回答や対応になって混乱したり、クレームになることも。
電話対応が上手いオペレーターは、質問を整理して復唱しています。
質問が複数あるときはポイントを整理して1点目、2点目・・・と復唱しています。
質問を整理して復唱することで、お客様は『話しが伝わった』と安心されます。
4・結論を先に伝えている
おおくのコールセンターには、電話がすぐには繋がりません。
お客様は、すぐに結論(答え)がほしいと思っています。
前置きが長くなると、イライラする人も多く、応対クレームになることも。
電話対応の上手い人は、結論(答え)をできるだけ最初に伝えています。
5・言葉の引き出しが多い 言い回しや言葉つかいが丁寧
お客様の年齢、性別、地域によって多少の言葉の表現がかわります。
お客様に分かりやすい伝え方が大切です。
つまり電話対応の上手いオペレーターは、言葉の引き出しが多く、前向きな表現を意識しています。
<例>
〇〇できませんでしょうか × ⇒ 〇〇できますでしょうか 〇
6・先読みして対応している 流れを先読みしながら対応している
電話対応の上手いオペレーターは、お客様の理解を確認しながら、会話の流れを先読みして対応しています。
7・余裕を持った雰囲気で安心感を与えている 言い切っている
話す早さ、会話と会話の間(ま)を上手くあけて、余裕のある対応しています。
また回答も曖昧でなく、確認して言い切るので、お客様に安心感を与えています。
8・言葉使いが適切で正しい日本語ができている
言葉のチョイスが上手く正しい日本語ができています。
特にご年配の方の印象が良いです。
誤ってNGワードを使って、応対クレームになることもありません。
NGワードの詳しい記事は、『使ってはいけない言葉・NGワード17選』でご紹介しています。
9・会話のキャッチボールができている(一方的に話さない)
商品やサービスを説明するときも、適度な間(ま)をとって、一方的な話しにならないように配慮しながら対応しています。
適度な間をとることで、お客様も話しやすくなります。
会話のキャッチボールもスムーズです。
対応が上手くなる方法3選
筆者は、コールセンターのオペレーターから始まっていまは責任者です。
これまでの経験をご紹介します。
1・対応が上手い人を観察してまねる
自己流では、いつまでたっても電話対応は上手くなりません。
断言します。
対応が上手人を見て徹底的に観察すること。
そして真似ることが上達の近道です。
2・対応テープを確認して改善する
コールセンターでは、話した内容を録音します。
<理由は・・・>
①応対品質の向上のため。
②トラブル(クレーム等)になったときのため。
自身の電話を聞いて、改善することができます。
多くのコールセンターは、SV(スーパーバイザー)が応対指導を行います。
指導は素直に聞き入れて、上達するように心がけたいですね。
3・とにかく経験を増やす
最後は、数をこなす・・・です。
最初から上手な人は、いません。
筆者も最初の頃は全くダメで、いつもSVや管理者から馬鹿にされたり、嫌味を言われて心が折れていました。
上手な人を徹底的に観察して、SVからの指導を素直に聞いて、圧倒的な数を経験して上手くなったと思います。
まとめ
コールセンターのお仕事では、毎日たくさんの人から電話が入ってきます。
電話対応が上手くいって、お客様から『ありがとう』『よくわかった』『電話してよかった』と褒められるとうれしいですね。
逆に、上手くいかなかった時は、凹んだり、テンションが下がることもあります。
この記事では、コールセンター暦18年で今も現役の筆者の経験や感じたことを紹介しました。
たくさんのノウハウや考え方がありますが、ひとつの参考としてご紹介しました。
お役にたてれば、とても嬉しくおもいます。
ご意見や感想があれば、教えてください。