世界の中で日本は相手や周囲の感情を読み取る察しの文化がある優れた国です。
言葉として『忖度(そんたく)』『察する』『空気を読む』などの日本語があるほどです。
話さなくても、雰囲気から相手の気持ちが分かったり、態度で何があったのか?何を伝えたいのかを感じとることができる優秀な民族です。
とくに家族や友人、パートナーや親子といった身近な関係であれば、特によく感じ取れます。
しかし、感情を察することはできても、具体的な事まではわかりません。
こんなことはありませんか?
●伝えたいことがあるけど、言いにくい内容
●お願いをするときに遠慮してしまう
●悲しい事があったときに聞いてもらいたい
●不満があるけど上手く言える自信がない
●悩みがあって相談したい
相手からすると、あなたの態度や雰囲気から何となく感じとれることも多いですが、具体的に何か?がわかりません。
特殊な能力を持っていれば別ですが、普通は親しい間柄でも100%理解することができません。
では、どうすれば具体的に理解してもらえるのか?
それは、
相手に分かってほしい事や伝えたいことを、言葉や文字にして伝えることです。
それができれば、苦労しませんよって聞こえてきそうですが・・・
この記事では、相手が会社の上司や同僚、プライベートの友人に分けて具体的にどのように相手に伝えるかを私の経験をもとに紹介していきます。
会社の場合
会社や職場は仕事をする場所で成果を上げるのが一番の目的です。
基本的には、仕事をする上で障害になることは早いうちにお互い話し合って解決するのが良いです。
●職場の雰囲気が明るい
●上司が誰にでも平等で冷静な人
このような環境の中では、思いを伝えることも難しくありません。
しかし
職場の雰囲気や上司や部下、同僚の性格・態度によって思いを伝えたり話し合ったりするのが難しいですね
●職場内の雰囲気がギスギスしている
●上司や部下・同僚との関係が悪く素直に話し合える雰囲気でない
●上司や同僚・部下が信用できない
このような場合お互い素直に意見を伝えることが難しいですね
性格が合わない苦手な上司の場合
できる事なら避けたいですが、会社と雇用契約を結んでいる場合は避けるのが難しいです。
●自分の思いを分かってほしい
●職場の人間関係の相談
●業務内容の不満について
●昇給や昇進についての相談や悩み
●家族の問題を会社(上司)に知ってもらいたい
アポイントについて
どうしても伝えないといけない場合は、事前に話しができる時間を確認することが大切です。
相手(上司)の都合の良い時間を口頭やメールで確認して、基本は相手のスケジュールに合わせて相談する流れになります。
伝える時の注意点
●合わないことを意識しすぎない・・・自分が嫌われていることを感じとり素直に聞いてくれません。
●冷静になって感情的にならない・・・相手も感情的になって根に持ったり嫌がらせをする場合も考えられます。
(腹が立っても感情的になると後悔する場合が多いです。)
●理解されない場合もある・・・ある程度覚悟する必要があります。
伝え方
●背景を先に説明して悩んでいることや、相談する内容を相手が理解しやすいように具体的に伝える
●合わないことを意識しすぎないように、できるだけ自然体で伝える
●目を見すぎて話すと威圧感を感じる人も少なくありません。
(目を見て話すことは大切ですが、目を見過ぎないように注意が必要です。)
心構え
●業務上の問題や悩みを伝える場合・・・職場や仕事上の問題や悩みは、基本的に遠慮する必要はない
●相手に上手く伝わらないこともあります。
●伝わった場合でも要望や悩みが100%解決するとは限りません。
(会社の事情や周囲の人とのバランスで解決に時間が掛る場合もあります。)
●相手(上司)に知ってもらうことが大切です。
性格が合わない同僚の場合
性格や言動・態度から合わない人も必ずいます。
その場合でもお仕事をする上で嫌でも関わる事があります。
例えば
●仕事を組んでする場合や同じプロジェクトの場合
●仕事を教えてもらう場合
●仕事を教える場合 など
アポイント
先輩や後輩などの場合があります。
嘘でも先輩には多少の敬意をはらった態度で時間や場所を決めてもらうのが良いです。
後輩の場合は、先輩として相手の様子を確認してから時間や場所を決めるのが良いです。
伝える時の注意点
この場合も遠慮をする事は必要ありません。
下手にでる必要もなく上から目線で伝えることも必要ありません。
上司と接するほど気を使う事もありませんが、最低限のマナーを守って思いを伝えましょう。
心構え
●無理に仲良くする必要はありませんが、自分が思うことを冷静に伝えましょう
●意見の合わないことや理解されないこともある
●相手を無理にコントロールしようとしない
(上司と接する時と同じように冷静に伝えましょう)
性格が合わない部下の場合
・嫌っている態度や批判的な雰囲気がある
・指示を聞かない
・周囲と摩擦ばかり起こす
アポイント
部下だからといって思い通りになりません。
相手の都合を確認して時間や場所を決めるのが賢明です。
伝える時の注意点
●部下だから上司命令が絶対・・・の時代ではありません。
(理由を客観的に論理的に説明しましょう。)
●上から目線で話すことを避けて、相手を理解して尊重している雰囲気を出すことが大切です。
●諭すときも別の誰かを比較して伝えるのは避けてください。
(個人のプライドなどが邪魔して話しが伝わり憎くなります)
●部下が伝える内容は遮らずに最後まで聞くことに徹してください。
心構え
●部下は上司を思った以上に観察しています。
(他人と自分に接する態度の違いなどは、もすごく敏感に感じています。)
●いつも観察されていると思う
どうしても合わない場合
いろりろと試してみたが、理解されなく、ストレスが溜まって今の職場に合わないと思ったら、最後に転職も視野に入れることを検討してもいいと思います。
会社勤めの時間は人生の大半を過ごすことになります。
大切な人生です。
転職エージェント一覧
広告
退職代行一覧
友人の場合
親しい友人の場合でも最低限のマナーを守ったコミニュケーションが必要です。
頼み事
相手の立場や状態を十分把握して無理のない範囲のお願いをしたほうが賢明です。
無理なお願いばかりだと離れていく可能性も出てきます。
愚痴を聞いてほしい
嫌のことがあった時には愚を聞いてほしい時もあります。
受け止める相手の性格や関係の深さによっても変わりますが、基本的に愚痴を聞かされるほうは、自分が思うより負担がかかります。
相手の反応を見ながら、小出しにするのが賢明です。
悩みを相談したい
悩みを相談する場合は、内容によって相手を選ぶことが大切です。
口が堅くて信用できる人を選んで相談することをオススメします。
相談するときも、相手の状況を確認してから小出しにして反応を確認しながら相談するようにしましょう。
まとめ
相手との関係によって伝え方は変わってきます。
その時の相手の状況によって伝え方を工夫しないと、上手く伝わらなかったり、相手と心の距離が遠くなることもあります。
雰囲気や言葉を大切に扱うことで、良い関係を築くこともできます。
逆に扱い方を間違えば、関係を壊すこともあります。
この記事がみなさんの役に立てば嬉しいです。
転職エージェント一覧
広告
退職代行一覧